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1万人が仮想空間でサウナ?熱気帯びるMetaMe初開催のイベント「メタサウナフェス」って何だ

MetaMeではこれまで様々なイベントを開催していますが、初開催のイベントが、2023年3月21日に実施した「メタサウナフェス」です。

なんと、仮想空間であるMetaMe上でサウナを楽しもうという新たな試み。どんな空間だったのか、そしてこれからどのような展開になるのか。

今回は、メタサウナフェスで行われた「サウナの魅力プレゼン大会」で優勝された島田大輔さんをお迎えし、お話を聞きながら「サウナの魅力」と「MetaMe」の可能性について探っていきたいと思います。

プレゼン大会で優勝した島田大輔さん

都内のサウナから生配信!MetaMeにサウナグッズを着たアバターが集まる

MetaMeは2月21日にβ版リリースされたので、ちょうど1か月後に「メタサウナフェス」が実施されたことになります。MetaMeのひとつの特長として「超多人数同時接続」を独自技術として具備しており、1万人が同時に集い、リアルに近い熱量を体験できる場所を仮想空間上に作れるということがあります。

そこで、コミュニケーションにつながるテーマに「サウナ」を選び、実験的にやってみようと本企画がスタートしました。開催日は「サ(3)ウナに(2)行(1)こう」の語呂合わせで3月21日としました。サウナ好きな人、いわゆる「サウナー」の方には20代も多く、社交場として流行を後押ししているのではないかとの仮説もあり、全国のサウナーが距離の制約を超えてコミュニケーションする場所にできないかと考えていました。


イベント配信の様子

イベント空間はサウナを模した空間を設け、ひとつのエリアに80人が入れるエリアを横に広げながら、全体として1万人が入れるような構成にして「メタサウナフェス」を行いました。映像・音声は現地の会場のものが流れて、アバターもサウナハット、サウナポンチョといった専用のデザインで参加でき、一体感が生まれやすい環境にしました。

実験的な取り組みということもあり、ユニークユーザーでは500人弱、同時接続ではおよそ300人が集まったという結果でした。会場のとあるユーザーさんから「1エリアに集まろうよ」という呼びかけがあり、それに他のユーザーさんが応じたかたちでおよそ100人が集まって最後の瞬間を見届けるという状況に。

これは我々が想定していた状況ではなく、ユーザーさんのコミュニケーションから生まれた「一緒に見て楽しむ共同体験」が仮想空間上で実現される可能性を示したという意味で貴重な学びが得られた機会でよかったと思っています。
 
配信会場は都内のサウナを貸し切りにさせていただきました。撮影機材を休憩スペースに置き、出演者にはサウナ椅子に座っていただくという、サウナ丸々スタジオ化するという珍しいことをやりました。また、配信中のコンテンツのひとつ「サウナのととのい講座」では、サウナの楽しみ方を知らない人向けに「プロサウナー」である出演者の方が「ととのい」の世界を体験するためのルーティンについてご紹介いただきました。

イベント配信の様子

視聴者には、ととのい講座を見ながらチャットやエモート使って出演者の問いかけにインタラクティブに反応してもらったり、プレゼン大会ではオーラを使った投票をしていただいたりと、アバターを用いた様々な楽しみ方をしていただきました。

優勝者・島田大輔さんの“サウナの中では、鎧を溶かす”体験

そうした中で、目玉となったコーナーが「サウナの魅力プレゼン大会」。事前に選ばれた4名の中から一番多くの投票を集めたのが、サウナ専門設計事務所「サウナイデア」代表の島田大輔さんでした。

「サウナ自体が僕にとってのライフワークなので、プレゼンの準備すらも楽しみながらやっていました。こんなこと言ったら面白いかなと足していったら、プレゼン時間の3分7秒(サウナ秒)に到底収まりきらなかったので(笑)研ぎ澄ませて、なぜサウナが好きになったか、今までの活動でやってきたこと、今後こうしたいということをお話したという感じですかね」

島田さん(左)フィンランドのサウナで

島田さんは一級建築士であり、訪れたサウナでは必ず寸法を測って図面を起こすんだそうです。そうした中で、自身が好きなサウナが体系化できていき、自宅にそうした要素を凝縮したサウナをご自身で作ったそう。そうしたサウナ好きが高じて、現在はサウナ専門設計事務所を立ち上げるまでに至ったと言います。

「プレゼン大会は、僕以外のパネラーの方もそうですし、プロサウナーの方もそうですし、1人のスピーカーに食いついて聞いてくださる感じがありました。すごく温かい空気感の中で、もっと喋りたいなと思うくらいでしたね。他の方のプレゼンも優れていたので、優勝と聞いた時は『エーッ!』という驚きでした。たまたま運よくとても貴重な機会をいただけたという感じです」

本場のサウナは会話のしやすさを考慮した”通気性”や
”居心地の良い温度や湿度”も大切にしているそうです

島田さんが以前から抱くのは、サウナの本場・フィンランドでサウナを作りたいという夢。そのためには本場のサウナを知ろうということで、優勝賞金を活用してフィンランド大使館が協賛しているサウナビルダーのためのツアー「Tehdään Sauna! Tour In Finland」に参加。さらに、フィンランドに加えて5か国(韓国、エストニア、ノルウェー、ドイツ、トルコ)にも訪問。16日間で合計102か所のサウナに入ったそう。

「服を着ているときのほうが短いんじゃないかというくらい(笑)そこで色々と学びがありました。特にやはり本場・フィンランドの“Sompasauna(ソンパサウナ)”のインパクトが大きかったですね。フィンランドのサウナもコミュニケーションをすごく大切にしていて、薪割りをしたり、薪をくべたりというのも含めてみんなで作り上げていく。当然そこにはコミュニケーションがあって、“どこから来たんだ”“どんなサウナが好きなんだ”と、人種を超えてコミュニケーションが尽きないんです。すごく温かく迎えていただいて“サウナの中では、鎧を溶かす”というフィンランドの格言そのままの場所でした」

フィンランドのサウナで

島田さんは「自由大学」でリアルの場で「サウナ創造学」の講師をされています。その際に「オンライン授業は無いのだろうか」「僕なんかが参加していいんだろうか」「もうちょっと気軽に参加したい」といった声もあったと言います。

「実際に行くのはちょっとハードルがあるけど、関わっていたい、と言うことだと思うんです。MetaMeであれば仮想空間のアバターとして、自分が参加している感って出るじゃないですか。そういう授業があったらめちゃくちゃ楽しいだろうなと思うし、実現可能性はあるんじゃないかなと思います。せっかく海外に行かせていただいたので、建築のバックボーンを活かして皆さんに“なぜこのサウナは心地よいんだろうか”といったことを分かりやすく共有してみたい。MetaMeで楽しみながらやっていくと、ユーザーさんも発言しやすくて良い空間ができるんじゃないかと思います」

フィンランドのサウナ

MetaMe上でのイベントという観点では、どれにも共通しているのは「熱量が高い」こと。リアルで集まろうとすると場所や時間のハードルがあるのと、「好きだけど場に行くのはハードルがある…」という心理的な障壁も存在するかもしれません。それがメタバースだとそうしたハードルを越えて、気軽に最初の接点を作れるメリットがあり、制約なく“好きなこと”で繋がれる可能性があります。
 
その象徴のひとつとして「サウナ」があり、“Sompasauna(ソンパサウナ)”のように皆で繋がれる、皆で作っていく、という場所をMetaMeで作っていきたいと思っています。そして、集まった人たちが得意なことを持ち寄って、サウナハットやサウナストーンを作るなど、仮想空間からリアルへの展開があるかもしれません。MetaMeではサウナをはじめ、熱量が高い様々なテーマのイベントを今後も企画していきますのでご期待ください!

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