MetaMeに入ると最初に着地する「はじまりの広場」が、この1月10日からリニューアルされました。2023年2月にβ版として始まったMetaMeですが、より良い仮想空間を提供するためにこの1年間議論を重ねてきました。
いったいどのように生まれ変わったのか、開発を担当したIndie-us Games (インディアスゲームズ、以下IUG)の皆さんと、NTTドコモのR&D戦略部・北川巧さんに聞いてみました。
円形の広場に、気球や飛行船が飛びツインタワーのある“立体的な空間”
新しくなったはじまりの広場では、目の前に一本道があり、その奥にはUFOのようなデザインをあしらった各ワールドを移動できるテレポートタワーが空中に浮いています。ワールドの外周には気球が飛んでいたり、要所となるランドマークには駅があり、そこから空中を移動するゴンドラに乗ることもできるというように、趣向を凝らした仮想都市をコンパクトに表現しています。
さらに向こうにはツインタワー。これは左が「ギルド」と呼ばれるコミュニティの象徴、右が「マーケット」、ショッピングの象徴になると、NTTドコモの北川さんは話します。
品川駅やコンコルド広場など…“UXが整っている”空間を参考に
今回のリニューアルでは街区を立体的な構造にすることで、従来の空間よりもユーザーが歩ける「総面積」は増えています。その一方「投影面積(=レンダリング面積)」自体は4割程度カットすることができたそうです。これによりUnreal EngineによるGPU描画の負荷を下げ、ユーザー体験を減らすことなくよりリッチなメタバース環境を提供できるようになりました。
前述の新方式に切り替えるタイミングで、『はじまりの広場』のリニューアルとモジュール化構造の導入を提案しました。モジュール化について簡単に説明すると、コンテンツの拡張やイベントなどの企画で生じる様々なカスタマイズ要望に対して、手・足・体というような感じに構造をかたまりごとに分割することでメンテナンスやアップデートもしやすくなり、より柔軟な対応力を持たせています。
さらに街自体も、現実に存在するいくつかの景観を参考にしながら、現実にはない仮想空間ならではの非現実性と説得力のあるユーザー体験を両立させた魅力的な街のデザインにこだわったといいます。
アバターは人間でなくても良い。固定観念にとらわれない自由と多様性
当初のコンセプトアートの段階から、現在の「縦拡張型バームクーヘン構造」は考案されていました。コンスタントに人と人とのつながりや、企画、イベントが生まれるのがメタバースの良いところ。街自体が変化し続け、発展し続けられるように、いまの形になっていったそうです。
ログインするたびに変化し続ける、発展し続ける街という観点では、そうした現実にはない様々な仕掛けを用意しており、これからアップデートし続けていくと言います。MetaMeの中でしか出会えないキャラクター、NPCや、アトラクションなどの体験と、これからもユーザーをワクワクさせてくれる変化が待っているかもしれません。
イベント、アトラクション、イースターエッグ要素など、拡張性も充実
1万人を同時接続できるイベントを開催できるのもMetaMeの特長です。前述した拡張PixelStreaming新方式を駆使して一般的なクラウドゲーミングと比較した時のサーバーコストの軽減によって圧倒的に低コストで運用できるようになっており、また飛行船や気球についているサイネージで、より動的に魅力的な告知を行うことが可能になっています。
また、従来あったサーキット機能も、ギルド機能と組み合わせてよりゲーム性を追求できるものにするなど、アトラクションの充実も開発中となっているそう。現在のバギーの機能を強化しドリフト体験や、駆け引きも含めたレース体験の向上なども行っています。さらに、空に浮くスケボーや、釣り体験の向上など、さまざまな構想もあるそう。
今回ご紹介した部分以外にも、さまざまなリニューアルが行われている『はじまりの広場』。想いが詰まったこの空間をぜひ、ユーザーの皆さんにも体験してもらえたらと思います!
Indie-us Gamesの皆さんから“オススメスポット”をご紹介!
・カフェ
・テレポートタワー
・公園
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