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MetaMe「はじまりの広場」が2024年1月リニューアルより近未来的に、より“つながり”が生まれる空間に!

MetaMeに入ると最初に着地する「はじまりの広場」が、この1月10日からリニューアルされました。2023年2月にβ版として始まったMetaMeですが、より良い仮想空間を提供するためにこの1年間議論を重ねてきました。

いったいどのように生まれ変わったのか、開発を担当したIndie-us Games (インディアスゲームズ、以下IUG)の皆さんと、NTTドコモのR&D戦略部・北川巧さんに聞いてみました。

円形の広場に、気球や飛行船が飛びツインタワーのある“立体的な空間”

「従来ですと、ユーザーがログインすると最初に見えるのはカフェの大きな建物で、平面的な設計でした。今回のはじまりの広場リニューアルではまったく違うユーザー体験として刷新しました。円形の場所がログインすると着地するエリアで、立体的に遠くまで見渡せるように設計を見直しています。非現実の仮想空間を“歩くという行為の価値とはなんだろう? “街にはどのような景観が求められるのだろう?”という体験を大事にしたいと、IUGデザインチーム一同で設計してみました」(IUG ディレクター・坂井 真さん)

新しくなったはじまりの広場では、目の前に一本道があり、その奥にはUFOのようなデザインをあしらった各ワールドを移動できるテレポートタワーが空中に浮いています。ワールドの外周には気球が飛んでいたり、要所となるランドマークには駅があり、そこから空中を移動するゴンドラに乗ることもできるというように、趣向を凝らした仮想都市をコンパクトに表現しています。

「緑色に見える光にも乗れるようになっています。現実でも高いものが見えたら登りたくなるのが人間というものだったりしますので、ビルにもタワーにも登れる。気球のゴンドラにも乗ることができる。そうすると上から街を見渡すことができて、他のユーザーさんと“次はあそこに行ってみようかな”としゃべりながら楽しんでいただけます」(坂井さん)

さらに向こうにはツインタワー。これは左が「ギルド」と呼ばれるコミュニティの象徴、右が「マーケット」、ショッピングの象徴になると、NTTドコモの北川さんは話します。

「コミュニティとして必要な要素、機能開発はまだ進めているところであり、使えるアイテムやアバター、ショッピングに使えるコインやイベントに使えるチケットなど、さまざまな機能が追加される予定です。ユーザーさんが出店したり、イベントを開催したりといった発想もあり得るかなと思っていますよ」

品川駅やコンコルド広場など…“UXが整っている”空間を参考に

今回のリニューアルでは街区を立体的な構造にすることで、従来の空間よりもユーザーが歩ける「総面積」は増えています。その一方「投影面積(=レンダリング面積)」自体は4割程度カットすることができたそうです。これによりUnreal EngineによるGPU描画の負荷を下げ、ユーザー体験を減らすことなくよりリッチなメタバース環境を提供できるようになりました。

「さらにMetaMeの新方式(独自拡張Pixel Streaming技術)によって、CW(コミュニティワールド)では1つのUEクライアント(GPUインスタンス)を最大10人でマルチプレイ可能、イベント広場においては最大で100人がひとつのGPUを共有するという技術チャレンジを行い、これを達成しています。
「そのほかにも一般的な最適化・処理負荷軽減の課題として、例えば空間に100個のものを置いたら100回CPUがGPUに命令を飛ばさないといけないんですが、これをできるだけ1回に収めてしまう手法を取り入れていき、よりユーザー体験(UX)を根本的に快適にする取り組みも行っています」(坂井さん)

前述の新方式に切り替えるタイミングで、『はじまりの広場』のリニューアルとモジュール化構造の導入を提案しました。モジュール化について簡単に説明すると、コンテンツの拡張やイベントなどの企画で生じる様々なカスタマイズ要望に対して、手・足・体というような感じに構造をかたまりごとに分割することでメンテナンスやアップデートもしやすくなり、より柔軟な対応力を持たせています。

さらに街自体も、現実に存在するいくつかの景観を参考にしながら、現実にはない仮想空間ならではの非現実性と説得力のあるユーザー体験を両立させた魅力的な街のデザインにこだわったといいます。

「例えば新しい品川駅。すごくUXが整っているんです。駅の改札を出ると必ず一本道に出る、突き当たりにはインフォメーションがあり、駅舎を出ると高台から街が見渡せるという構造がすごくできている。さらにパリ。凱旋門やコンコルド広場など、街がおそろしく整っています。街の中心があって、そこから放射状に配置されている機能的な構造はあまり日本では見られないですが、仮想空間上ではそうした要素を取り入れたほうが面白いと思い参考にしています」(坂井さん)

アバターは人間でなくても良い。固定観念にとらわれない自由と多様性

当初のコンセプトアートの段階から、現在の「縦拡張型バームクーヘン構造」は考案されていました。コンスタントに人と人とのつながりや、企画、イベントが生まれるのがメタバースの良いところ。街自体が変化し続け、発展し続けられるように、いまの形になっていったそうです。

「そこには空と地面があって、さらに海がある。それらをそろえることで地球をイメージしてほしい。そこに人間側のイマジネーションである人工物が乗っかって、体験が乗ってくる。構造的にも、デザイン的にも広がりを持たせていて、多様性のある世界観になっているので、いまはアバターが人間になっていますが、将来的にはエイリアンというか人間以外のアバターでも違和感のない世界がメタバースらしいんじゃないかと思って、描いてみました」(IUG デザイナー 石井さん)

ログインするたびに変化し続ける、発展し続ける街という観点では、そうした現実にはない様々な仕掛けを用意しており、これからアップデートし続けていくと言います。MetaMeの中でしか出会えないキャラクター、NPCや、アトラクションなどの体験と、これからもユーザーをワクワクさせてくれる変化が待っているかもしれません。

「毎日、毎週この空間に来てもらうことがひとつの目標ではあるので、いかに飽きさせないかというのは重要な要素になります。空間自体には細部のこだわりを散りばめていますし、モジュール化して拡張を容易にしているという部分も、コンテンツの拡充につながっていきます。何よりMetaMeはコミュニケーションを重視しているので、人だかりが見やすい、皆が何をやっているのかが見やすいという意味で、リニューアルされた『はじまりの広場』は、コミュニケーションを促進させる空間設計になっているかなと思っています」(NTTドコモ・北川さん)

イベント、アトラクション、イースターエッグ要素など、拡張性も充実

1万人を同時接続できるイベントを開催できるのもMetaMeの特長です。前述した拡張PixelStreaming新方式を駆使して一般的なクラウドゲーミングと比較した時のサーバーコストの軽減によって圧倒的に低コストで運用できるようになっており、また飛行船や気球についているサイネージで、より動的に魅力的な告知を行うことが可能になっています。

「目立たせつつ、世界観に沿うようなアピールをしたいよね、と。アニメーションで目を引くということもやっていきます。空間を没入感高く楽しんでもらいたいので、SF的に自然な表現をしたくて、IUGさんの思いも踏まえてこうしたデザインになっていきました。あとは、簡易イベント空間も提供される予定なので、ユーザー自らが広場内やギルド単位で小規模なイベントを開催できるようにもなります」(NTTドコモ・北川さん)

「さらに街の中でスタンプラリーのような、仮想空間を移動する楽しみとコンテンツを結び付けることもできる。一部をイベント島として拡張したり、リアルとの連動したりや、いわゆるゲームで言うイースターエッグ要素のようなものを仕込んでおくようなこともやれると思います」(坂井さん)

また、従来あったサーキット機能も、ギルド機能と組み合わせてよりゲーム性を追求できるものにするなど、アトラクションの充実も開発中となっているそう。現在のバギーの機能を強化しドリフト体験や、駆け引きも含めたレース体験の向上なども行っています。さらに、空に浮くスケボーや、釣り体験の向上など、さまざまな構想もあるそう。

今回ご紹介した部分以外にも、さまざまなリニューアルが行われている『はじまりの広場』。想いが詰まったこの空間をぜひ、ユーザーの皆さんにも体験してもらえたらと思います!

「たとえば現実世界には、謎や不思議がたくさんありますよね。MetaMeの中でもそうした部分を『はじまりの広場』で表現したかった。自分でテーマを見つけて、それを掘り下げて解いていけるような街になっていますし、これからもそうした要素を追加していきますので、ぜひ楽しんでいただけたらと思っています」(坂井さん)

「究極的には人のコミュニケーションを重視しているので、新しい友だちになりえる人との出会いが提供できたら。さらにはAIでのNPCなのか、コンテンツなのか、イベントなのか。そうした新しい出会いや、楽しみを、どのような形で提供できるのかをこれからも追求していきたいですね」(NTTドコモ・北川さん)

Indie-us Gamesの皆さんから“オススメスポット”をご紹介!

・カフェ

「新しいはじまりの広場には、目を引くさまざまなコンテンツがありますが、他の方々が挙げてくれることを期待しつつ、私からはカフェ空間をご紹介させていただきます。このカフェでは、奥に個室が用意されており、よりプレイヤー同士の密なコミュニケーションを図ることができます。他のコンテンツ同様に、今後もさらなる拡張を予定しています。また、皆様からのフィードバックを通じて、より良いものにしていきたいと考えていますので、ぜひご意見やご感想をお聞かせください」(IUG デザイナー 関口さん)

・テレポートタワー

「初期位置から見えるテレポートタワーは、正にはじまりの広場を象徴する場所です。このタワーは、ミステリーサークルがある場所から上に登ることができ、街全体を見渡せるので是非一望してみて下さい。タワーから光の橋が流れていて、こちらから左右のツインタワーへと移動する事も可能です」(IUG 3Dデザイナー 松本さん)

・公園

「ここには3本の木が生えていることから、三本木公園と勝手に呼ばせていただいております。ここではサッカーをすることができ、ボールは公園の外に持ち出せます。ゴンドラに乗せてボールと一緒に空中散歩を楽しむこともできます。プレイヤーとほぼ同じ速度で進むボールをコントロールするのは、かなり難しいですので是非チャレンジしてみてください」(IUG デザイナー 石井さん)

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